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青春18きっぷの旅 2006夏(その1) |
2006年8月4日〜5日 |
今治→津嶋神社(香川県三豊市) →高松→ムーンライトながら92号 |
8月4日金曜日
香川県三豊市にあるJR四国・予讃線の津島ノ宮駅は、 子供の守り神を称する津嶋神社の夏季大祭が行われる 毎年8月4日・5日の2日間のみ営業する臨時駅である。 2006年は8月4日〜6日で3連休が取れたので、 四国本土初上陸も兼ねて行ってみようということで 今回の旅を計画した。 小田急で藤沢まで来て、青春18きっぷの使用を開始すると、 211系の熱海行き普通列車に乗車。 まず京都まではひたすら普通列車・快速列車を乗り継ぐ。 熱海で静岡行き普通列車、静岡で豊橋行き通勤快速、 豊橋で大垣行き特別快速に乗り継ぎ、 3分遅れで到着した金山で下車。 金山からは117系の米原行き快速列車に乗り換え。 先の特別快速で大垣まで行っても、 大垣から乗るのはこの列車になるが、着席できる可能性は 始発駅である金山で乗り換えたほうが高いため、 ここでの乗り換えとなった。 |
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静岡18時ちょうど発の通勤快速豊橋行き。 側面の方向幕は「快 速 豊 橋」の表示だった。 |
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静岡駅3番線で発車を待つ通勤快速豊橋行き。 前面の種別幕は「通勤快速」。 |
静岡駅3番線の発車案内。静岡−島田間ノンストップの 通勤快速は朝(豊橋→静岡)・夕(静岡→豊橋)1本ずつ 運行されていた。 |
米原で姫路行き新快速電車に乗り継ぎ、 京都には23時8分に到着。 5番のりばに到着した新快速電車から下車すると 7番のりばに向かう。 23時13分、電気機関車EF65に牽かれて 6両編成の12系・14系客車が入線。 四国までの移動手段兼"今夜の宿"となる 臨時夜行快速「ムーンライト高知・松山」である。 いくらかの撮影をした後 、5号車の指定された座席で発車を待つ。 23時27分、「ムーンライト高知・松山」は 定刻通り京都を発車した。 ところが、次の停車駅・新大阪で 新幹線の接続待ちを行うとのことでいきなり遅れが発生。 正規の発車時刻23時59分を過ぎ、 日付が8月5日になっても「ムーンライト高知・松山」は 新大阪駅17番のりばに停車していた。 |
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臨時夜行快速「ムーンライト高知・松山」の客車を牽引して 京都駅7番のりばに入線したEF65 1133。 |
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京都駅6番・7番のりばの発車案内。 (新快速・快速を含めた広義の)普通列車のほとんどは 隣の4・5番のりばに発着し、こちらには 当駅止まりの列車か特急などの長距離列車が発着する。 |
「ムーンライト高知」のサボ。 |
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「ムーンライト松山」のサボ。 | 「快速」のみのサボもあった。 |
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「ムーンライト松山」5号車の乗車位置を示す釣り下げ札。 | 「ムーンライト松山」5号車の乗降口。 |
8月5日土曜日
「ムーンライト高知・松山」は0時6分に新大阪を7分遅れで発車すると、 車内放送の休止と減灯のお知らせがあり、 次の大阪に到着する直前で減灯された。 大阪でも接続待ちを行い、遅れは18分に拡大したが、 岡山到着時点では8分遅れまで回復した。 岡山から瀬戸大橋線に入り、 乗務員交代のために運転停車していた児島を発車したのは3時49分。 2分後、列車は瀬戸大橋に差し掛かった。 10分ほど瀬戸大橋上からの夜景を楽しんだ後、 進行方向に坂出市街の明かりが見え、 4時4分に瀬戸大橋を渡り終えた列車は四国に上陸した。 さらに走行すること10分、四国で最初に停車した駅は多度津。 ただしここで行うのは客扱いではなく、 高知行き「ムーンライト高知」の分割と機関車の付け替えである。 3両編成になった松山行き「ムーンライト松山」は ディーゼル機関車DE10に牽かれて4時40分に多度津を発車した。 6分後、進行方向右側にライトアップされた津嶋神社と津島橋を見ることができた。 列車は新大阪から抱えてきた遅れを新居浜で完全に解消すると、 今治に定刻通りの6時39分に到着。 ここで下車し、ホームで「ムーンライト松山」を見送ると、改札口へ向かった。 |
京都発松山行き臨時夜行快速「ムーンライト松山」 (多度津まで高知行き「ムーンライト高知」と併結運転) |
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駅 名 | 到 着 | 発 車 | 遅 れ | 駅 名 | 到 着 | 発 車 | 遅 れ | |
京 都 | (2313) | 2327 | 0 | 茶屋町 | 334 | 337 | --- | |
新大阪 | 2355 | 006 | +7 | 児 島 | 347 | 349 | --- | |
大 阪 | 011 | 033 | +18 | 多度津 | 414 | 440 | --- | |
三ノ宮 | 054 | 055 | +16 | 伊予三島 | 519 | 525 | --- | |
神 戸 | 058 | 059 | +17 | 新居浜 | 548 | 553 | 0 | |
明 石 | 114 | 114 | +14 | 伊予西条 | 603 | 607 | 0 | |
加古川 | 129 | 130 | +12 | 伊予三芳 | 621 | 623 | --- | |
姫 路 | 143 | 144 | +8 | 今 治 | 639 | 640 | 0 | |
有 年 | 205 | 217 | --- | 京都の到着は入線時刻 イタリック表記は運転停車 000=4日、000=5日 |
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和 気 | 245 | 254 | --- | |||||
岡 山 | 317 | 318 | +8 |
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多度津から「ムーンライト松山」を引っ張ってきたDE10。 | 今治駅2・3番のりばの発車案内。 |
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今治駅を発車し、終着駅・松山に向かう 「ムーンライト松山」。 |
今治駅の駅名標。駅ナンバリングの導入に伴い、 両隣の駅部分にあった←→の上に 駅ナンバーのステッカーが貼られた。 |
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今治西高校の「夏の甲子園」出場を祝す 横断幕が掲げられた今治駅を後にし、 今治港や今治城など今治市内を散策する。 この日から翌日にかけて 「おんまく」という祭りが行われるようで、 市内には「おんまく」と書かれた幟やポスターが 多く見られた。 |
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第9回今治市民の祭り「おんまく」の告知ポスター。 今回の旅のメインである津島ノ宮駅に向かうため 9時1分発の高松行き快速「サンポート」に乗車して 早々に今治を離れており、 残念ながら祭りを見ることはできなかった。 ちなみに「おんまく」は今治地方の方言で 「思いっきり、いっぱい」という意味らしい。 |
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今治港。 本州四国連絡橋尾道・今治ルート(瀬戸内しまなみ海道)の 開通後も、瀬戸内海の島々への貴重な交通手段として 高速船やフェリーが運航されている。 |
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築城の名手・藤堂高虎が築いた近世城郭である今治城。 | 鉄御門の再建工事が行われていた。 |
11時31分に到着した津島ノ宮駅で高松行き快速「サンポート」から下車すると、 入れ替わりに子供連れの客が大勢乗車してきた。 ホームの嵩が低いため、臨時に派遣されている駅職員が乗降を補助する光景も。 青春18きっぷを呈示して仮設の"駅改札"を通ると、津島橋の袂に子供連れがおり、 橋にも津島に渡る人や戻ってくる人がたくさん見られた。 この混雑ぶりは毎年のことなのか、それともこの年の8月5日がたまたま土曜だったからなのか、 今回初訪問の(そして再訪問の予定がない)自分には知る由もない。 ともかく、ここまで来ておいて津島に渡らない手はないということで、 通行料300円を支払って津島橋を渡り、津島に上陸。 ただし、有名人ゆかりの場所というわけでもなく、あくまで地元の神社でしかないため見るべきものはあまりない。 島内を一回りして、近くに見える島々や津島橋などを撮影した後、再度橋を渡って四国本土に戻り、 12時42分発の高松行き快速「サンポート」に乗車して高松に向かった。 滞在時間は約70分だった。 |
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津島ノ宮駅の「駅舎」。 | 津島ノ宮駅を後にする高松行き快速「サンポート」。 |
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津島ノ宮駅の駅名標。 臨時駅のため、駅ナンバーは付されていない。 |
津島ノ宮駅のプラットホーム。 |
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津島橋を渡って津嶋神社へ。 |
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津島の北に見える亀笠島(きがさじま)。 | 津島の北西に見える志々島(ししじま)。 |
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津島から四国本土側を見る。 | |
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津島橋のたもと(津島側)。 | 津島橋を渡って四国本土に戻ってから津島側を振り返る。 |
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津島橋の親柱。 | 津島橋と津島を遠景で撮影。 |
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津島ノ宮駅の「駅舎」。 |
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津島ノ宮駅東側にある大見踏切。 その名は所在地(三豊市三野町大見)に由来する。 |
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12時42分発の高松行き快速「サンポート」。 この電車に乗り、津島ノ宮駅を離れた。 |
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高松駅に到着。 6番のりばには岡山行き快速「マリンライナー」が停車中。 |
JR四国の本社最寄り駅でもあるJR高松駅。 |
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高松城跡(玉藻公園)。 |
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高松琴平電気鉄道(ことでん)の高松築港駅。 | 高松築港駅に停車中の琴電琴平行き電車は、 かつて京浜急行で使用されていた車両。 |
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「サンポート」の愛称がつけられている高松港。 | |
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高松駅6・7番のりばの発車案内。 | 快速マリンライナー専用車両である5000系電車には このようなエンブレムがついている。 |
15時44分発の岡山行き快速「マリンライナー44号」に乗車。 往路とは違い、日中(16時頃)の瀬戸大橋通過となったので橋上から瀬戸内海の島々がよく見えた。 岡山で姫路行き普通列車、姫路で長浜行き新快速電車にそれぞれ乗り継ぎ、 米原で乗り換えた大垣行き普通列車が大垣に到着したのは21時59分。次の列車の発車予定時間までは1時間あった。 |
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大垣駅4番線の発車案内。 JR東海の営業範囲内である豊橋と営業範囲外の東京で フォントが異なっている。 |
改札階行きエスカレータ前にあった発車案内。 23時00分発が臨時列車の「ムーンライトながら92号」、 23時19分発が定期列車の「ムーンライトながら」。 |
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"次の列車"兼"今夜の宿"である 東京行き臨時夜行快速「ムーンライトながら92号」は 22時51分に4番線に入線したが、 ブレーキに不具合があるということで、 発車予定時刻の23時を過ぎても 4番線に留まったままだった。 |
23時19分に4番線から発車するはずだった定期列車の 「ムーンライトながら」は5番線からの発車に変更された。 |
車両点検は23時20分に終了し、まもなく発車するというアナウンスがされた。
その1分後に、定期列車の「ムーンライトながら」が5番線に入線した。
「ムーンライトながら92号」が大垣を発車したのは23時24分。名古屋には定刻から17分遅れの23時54分に到着したが、
本来1番線到着だったのを急遽2番線に変更されたため、
時刻表に「23時49分着/23時55分発 2番線発着」と記されている定期「ムーンライトながら」が到着したと勘違いした客数人が「92号」に乗り込んできて、
席を巡ってトラブルになりかけるといった光景が見られた。
名古屋発車後、名鉄山王駅の横を通過する頃には日付は8月6日に変わっていた。
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