青春18きっぷの旅2009夏(その3)
津・亀山・犬山への旅
2009年8月27日
7月23日に松本城を訪問したことで、現存し国宝指定されている天守閣で訪問していないのは犬山城だけとなった。
ということで、2009年夏の「青春18きっぷの旅」3回目の目的地はその犬山城とした。
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小田急線の急行小田原行きが終着駅・小田原に到着。
下車して時計を見ると、時刻はすでに0時を回り、日付は27日になっている。
小田原発最終電車の各駅停車町田行きはすでに発車した後で、発車案内板には「当駅止まり」のみ。
急行列車から降りたほかの客とともに小田急線小田原駅の改札を出て、改札向かいの売店で朝食用の食べ物と飲み物を購入するとJR小田原駅の改札へ向かった。
JRの改札で青春18きっぷを呈示して3回目の改札印を押してもらう・・・
ところだったが、その前に「ムーンライトながら」の指定席券を持っているかどうか尋ねられた。
事前に2ちゃんねるなどでそのようなことが行われているという情報を得ていたので、指定席券を見せて難なく通過したが、
東京近郊区間において新幹線の駅と上野駅16番・17番線の中間改札以外でこのような措置が行われるのは異例ではないだろうか。
それだけ小田原から指定席券を持たずに「強行乗車」する輩がいるのだろうな。
閑話休題。
改札を通って3・4番線ホームに下りると、丁度熱海行き最終電車が早川に向けて走っていくところだった。
それから待つこと約10分、大垣行き臨時夜行快速「ムーンライトながら」が入線。
今まではほとんど東京から乗車していたので、臨時「ムーンライトながら」に小田原から乗車するのは蒲刈への旅以来4年ぶりである。
0時31分、「ムーンライトながら」は小田原を定時で発車した。
0時50分、最初の"停車駅"熱海に到着。JR東日本とJR東海の会社境界駅なので特急「踊り子」のほか寝台特急「サンライズ瀬戸・出雲」も客扱いを行うのだが、
3月に臨時列車のみとなった「ムーンライトながら」は客扱いを行わない"運転停車"。1分ほどの停車で、ドアを開けないまま熱海駅を発車した。
JR東海の縄張りに入り、定期列車時代に停車していた三島を通過、その次の沼津でようやく客扱い。
その後は静岡に停車し、安倍川付近で上りの「ムーンライトながら」とすれ違ったが、浜松到着時点でなぜか3分の遅れ。
浜松を定時で発車するも、豊橋にはまたしても3分遅れで到着。豊橋も客扱いを行わない運転停車だったが、遅れの影響で所定の4分ではなく1分停車で早々に発車した。
豊橋の次の"停車駅"は「名古屋市内」区間の手前にある共和。続いて名古屋の3つ手前の熱田で運転停車した。
名古屋に定刻通りの5時22分に到着すると、「ムーンライトながら」から下車した。
ここから名鉄犬山線に乗り換えれば犬山に行けるが、時間が早すぎる。
ということで、時間が早くても見られる城跡がある津、そして戻る途中で亀山にも寄っていくという予定を立てていた。
関西本線の1番列車、5時43分発普通亀山行きに乗り、亀山で7時3分発普通伊勢市行きに乗り換え、7時20分に津到着。
(これで紀勢本線[亀山→津→新宮→和歌山→和歌山市]完乗)
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津城本丸の石垣を北堀側から撮影。 |
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別アングルから撮影。 |
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西の丸の石垣。 |
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西堀。 |
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二の丸と西の丸を隔てる門のあった跡。 |
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津藩の藩校「有造館」の講堂の正門だった「入徳門」。 |
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本丸跡に建つ藤堂高虎の銅像。 |
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1958年に復元された隅櫓。 |
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別アングルから撮影した隅櫓。 |
津駅まで戻るのに、徒歩だと乗車予定の列車に間に合うかどうか微妙だったので、 津新町から8時40分発の近鉄名古屋線普通白塚行きに乗ることにした。 2分で津に到着。 |
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JR津駅3・4番線ホーム。 画面にある近鉄の津駅とは中間改札なしでつながっており、 番線も通し(近鉄は5・6番線)になっている。 |
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第3セクターの伊勢線の列車のうち、 線内折り返しの普通列車はこの1番線に発着する。 |
予定通り、8時57分発の普通亀山行きに乗り、9時15分に亀山到着。
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JR亀山駅。駅前には能褒野神社の鳥居が建っているが、 能褒野神社の最寄り駅は隣の井田川駅である。 |
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お城見庭園から多門櫓を望む。 |
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城下を通る旧東海道。 |
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亀山城の堀の一部だった池の側。 |
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『石井兄弟亀山敵討遺跡』と刻まれた石碑が建つ。 説明板には「元禄14年に石井源蔵・半蔵兄弟が父の敵・赤堀水之助を討ち取ったところである」 と書かれている。 |
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亀山城多門櫓。 |
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多門櫓を至近から撮影。 |
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多門櫓そばにある亀山神社。 |
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本丸跡の亀山公園には蒸気機関車C58の359号機が静態保存されていた。 |
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同じく亀山公園に静態保存されているセスナ"JA3015"。 |
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外堀があったあたり。現在は「公園池」と称されている。 |
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二の丸北埋門(うずみもん)跡。 |
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復元された二の丸北帯曲輪。 |
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亀山市若山町の、鎌倉時代後期から戦国時代にかけて亀山城があったとされている場所。 |
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亀山市歴史博物館の敷地内に移設された、亀山城石坂門の石垣。 |
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亀山市歴史博物館。 |
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亀山駅へ戻る前にもう一度多門櫓を撮影。 |
亀山駅に戻り、すでに入線していた11時23分発の快速名古屋行きに乗車したが、すでに席は埋まっており、今回の旅で初めての「お立ち」に。
四日市でようやく席に座ることができたが、それより前にチャンスはあったもののある客のわがままにより座れなかったことを記しておく。
12時28分、名古屋到着。
ここから今回のメイン・犬山城へ向かうため名鉄名古屋駅へ徒歩連絡。
改札を通ってホームに上がり、見慣れない行き先の列車を数本見送った後、12時52分発の快速特急新鵜沼行きが入線。
一部特別車という注意書きがあったので、南海電車の「サザン」のように特別車じゃない車両は通勤型なのかと思ったが、やってきたのはなんと「パノラマスーパー」。
犬山遊園駅で降り、ホームで見送るまで約30分間「パノラマスーパー」初乗車を楽しんだ。
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犬山遊園駅を発車し、終点新鵜沼へ向かうパノラマスーパー。 |
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犬山公園駅構内(新鵜沼方の端に近いところから名古屋方を見る)。 |
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犬山遊園駅の駅舎。 この日は平日だったからか、閑散としていた。 |
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木曽川に架かる新旧2つの犬山橋。 1925年に右の旧橋が完成してから75年間、 道路・鉄道併用橋として使用されてきたが、 2000年に左の道路用新橋が完成、旧橋は鉄道専用となった。 |
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川に近づいて2つの橋の間から撮影。 |
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2000年に架けられた道路用の新しい犬山橋。 公募により「ツインブリッジ」という愛称がつけられている。 |
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犬山橋から木曽川の下流方面を望む。 左岸には犬山城の天守、 奥には伊木山(いぎやま:標高173m)が見える。 右岸は岐阜県各務原市(かかみがはらし)。 |
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左岸をズームして撮影。 |
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左岸を犬山城に向かって進む。 |
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犬山城内にある針綱神社。 |
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同じく犬山城内にある三光稲荷神社。 江戸時代には犬山城主成瀬氏が歴代の祈願所としていた。 |
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同じく犬山城内にある、歴代の犬山城主を祭った犬山神社。 |
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天守に登るには中央にある道を進む。 左には「宝暦治水薩摩義士の碑」と、 日本初の薬学博士である下山順一郎の胸像がある。 |
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本丸へ向かう坂。 |
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本丸門。 これより中は有料。 |
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犬山城本丸。 |
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犬山城本丸より、木曽川に架かるライン大橋と 対岸の伊木山を望む。 |
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成田山、モンキーパーク方面。 |
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犬山橋上ですれ違う名鉄の電車。 |
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犬山橋と木曽川上流方面。 |
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犬山線の終点・新鵜沼駅。 |
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犬山橋を渡る2000系「ミュースカイ」。 |
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木曽川下流方面。 |
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三の丸の武術稽古場跡にあるからくり展示館。 |
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犬山城歴史文化館。 |
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2008年に廃止されたモンキーパークモノレールのレール。 撤去されるのはいつになるだろうか。 |
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青龍山瑞泉寺の山門。かつては犬山城の内田御門だった。 |
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瑞泉寺への参道。 |
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線路沿いの小道を通って、犬山遊園駅に戻る。 |
犬山遊園駅に戻り、15時25分発各務原線直通の普通名鉄岐阜行きに乗車。
名鉄岐阜からはJR岐阜駅まで徒歩連絡し、岐阜からは川崎まで東海道本線を東に乗り継いだ。
まず岐阜では16時22分発新快速豊橋行きに乗車。今回2度目の「お立ち」になったが、名古屋で席を確保。
豊橋で17時36分発普通浜松行きに乗り継ぎ。4分乗り換えだったが無事席を確保。
浜松で18時10分発普通熱海行きに乗り継ぎ。さすがに2分乗り換えだったので今回3度目の「お立ち」になったが、豊田町で席を確保。
この後、通常なら終着の熱海で東京行きに乗り継ぐところだが、熱海から乗り継ぐことになる列車が熱海始発ではなく伊東始発のため、席が確保できるかわからないことと、
静岡で373系使用の普通東京行き(338M)に乗り換えられることもあり、熱海行きが静岡に入線した際に338Mの乗車状況を見るまで決めかねていた。
熱海までは熱海行きのほうが先行することもあって熱海行きの側に乗車列ができており、338Mがガラガラなのを確認すると席を立ち、ドアが開くと338Mへ乗り換えた。
普通東京行き(338M)で川崎まで行き、南武線に乗り換え、この日の「青春18きっぷの旅」は終了。
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